患者さんに説明してますか?
説明してるけど本当に伝わっているのだろうか

 

 ある調査のよると歯科医院に対する不満をして「十分な説明がない」というのが上位にきます。自分の医院を振り返ってみると、説明しているつもりだけど伝わっていない感じが確かにあります。診療の忙しさに流されて説明の時間は十分とはいえず、口頭だけの説明は話下手も相まって患者さんは十分理解しないまま帰られるのでしょう。次回、来院された時に間違って理解されていたり憶えていなかったりすることも多くどうしたものかなぁと思っていました。

 そこで思いついたのが、どんな治療をしたのかを毎回患者さんに書類で渡すことです。

 もちろん当日の治療の内容だけでなく諸注意や指導、画像やイラストもあった方が良いだろうということで、それらをまとめて「治療報告書」という形式で印刷する機能を追加しました。工夫をこらしてなるべく自動的に手間をかけずに入力できるようにもしました。

 はじめると患者さんにとっても喜んでもらえ、中断するケースがかなり減りました。特に、この報告書を印字して最後にこれを患者さんにお見せしながら説明すると大変効果的です。説明のし忘れもなくなり後でしまったということも無くなります。

 この機能はユーザーの先生方からも好評です。ぜひお試しください。

治療報告書
説明不足を補ってくれる強い味方

 

治療報告書はその名前通り、治療後にその日の治療内容を患者さんに報告する書類です。

口頭だけでは十分にお伝えできないことも書類にすれば、後でゆっくりと読むことができますし、お渡しするときに改めて書類を読み上げるだけでも印象の残り方が違います。

治療報告書は患者さんとの信頼関係を築くうえで非常に強力なツールとなります。新患を増やすのが増患ではありません。真の増患はリピーターを増やすことです。

治療報告書の画像

文章だけでなく、イラスト、口腔内写真、X線写真、歯周検査なども報告書に載せることができます。
また、注意事項、指導内容、そして、次回の予定もお知らせできます。

治療報告書の画像
治療報告書の画像

もちろん作成は簡単

 

POMR(問題志向型診療録)では、カルテに「患者さんへの説明」を記載する決まりになっています。患者さんに何を説明をしたかという情報が非常に重要であると考えられているからです。
実はこの「患者さんへの説明」がそのまま「治療報告書」として発行される仕組みになっているのです。
これにより無駄な2重入力を避けることができ、正しいカルテ記載をするだけで手間を掛けずに「治療報告書」を作成できます。

「患者さんへの説明」自体の入力もとても簡単。何の治療をしたかは、入力時にどの処置セットを選択したかと等価ですので、入力しようと処置セットを選んだ時点で自動的に入力されます。
特別な注意事項がある時はダブルクリックして、その項目をリストから選択するシンプル入力。

治療報告書の入力画面

マイカルテ

 

8割の患者さんがカルテ開示を望んでいるという調査結果があります。
自分の体に何が行われたのかを多くの人が知りたがってるということです。でも、ただカルテを開示するだけでその欲求が満たされるということはないでしょう。
患者さんが理解できる形で提供してこそ意味があると思います。

そこで「治療報告書」を小さくしてお薬手帳に貼れる大きさで印刷できるようにしました。

こうすれば立派なマイカルテの完成です。

検査結果もあとで見返して患者さん自身が比較できますので、治療やメインテナンスへの大きなモチベーションとなるでしょう。
小児では成長記録の一つとして親御さんに特によろこんでいただけます。

治療報告書の画像

メールでお知らせ

 

今や音楽も本も新聞も電子データで配信される時代。もちろん「治療報告書」もメールで配信できます。
紙のように邪魔になりません。お薬手帳に貼付けなくてもフォルダに仕分けするだけで電子マイカルテになります。
添付した画像や検査結果も鮮明でスマホやタブレットなら拡大表示も思いのままです。

メールで送信する治療報告書の画像