最初にスレートコンピュータを紹介したのは創刊間もない頃の月刊ASCII誌。夢のコンピュータということで1枚のイラストが掲載されました。このイラストは今でも強烈な印象として残っています。
それから、30年、やっと現実が追いついてきました。
理想のコンピュータ、理想の電子カルテが現実のものとなろうとしています。
運用形態もユニットごとの端末から、個人ごとの端末に変わります。スタッフが個人ベースでiPadを持つ事で真の意味で院内のユビキタスが実現します。 必要な情報を必要なところにいつでもどこでもアクセス可能な環境が実現します。
そしてインタラクティブな操作性で患者さんへの説明もよりわかりやすくそして楽しくなります。
iPadで院内の情報環境を理想的なものに変えていきます。
カルテを開くとそこには見慣れた2号形式でカルテが表示されています。
検査結果、写真、X線写真等もそのまま表示します。指でなぞるだけでスクロール。過去の記録も簡単に見ることができます。
今後のアップデートで、ダイジェスト表示、検査結果の一覧、P経過表示、補管、義歯の管理など、多彩な表示方法を提供する予定です。
iPad版カルテメーカーは電子カルテだけではなく優れたプレゼンテーションツールとしての機能も組み込みました。
入力された写真をすぐに表示、指先でドラッグ、ピンチイン、ピンチアウトで拡大縮小も自由自在です。
歯周検査のチャート表示、口腔内所見の提示、治療の説明などの順次追加していきます。
部位の入力画面等はiPad用に完全リニューアル。
指で操作するという利点を最大限に引き出せるようにインターフェースを一新しました。
処置の入力方法にはテンプレート方式を本格的に導入。
処置だけでなく所見や検査結果、そしてSOAP記述などを一つのパッケージにまとめて入力できます。
テンプレートは優れた方法ですが、従来のマウスとキーボードでは操作が煩雑になりがちでした。 でも画面を直接タッチするiPadならとっても自然な動作。ストレスなく入力できます。
さらに、入力するデータに合った新しいコントロールも順次追加予定です。カスタマイズ機能も充実する予定ですので、 診療スタイルに合わせたシステムを作り上げることができるようになるでしょう。
とはいえ、時には長文を入力しなければならない時があります。
こんな時はキーボードでタイプ入力もできます。アクセサリーの外付けキーボードを使うこともできます。
これ以外にも例外的な入力に対応できるように、エラーチェックを無視して入力したり一時的に処置を追加したりという柔軟な入力ができるように工夫されています。