歯式メーカーは歯式入力のためのフリーウェアです。ワードやエディタに歯式を入力するのはなかなか難しいもの。歯式メーカーなら簡単に歯式を入力できます。
リッチテキスト用のテキスト形式。シンプルテキスト用にはユニコードで拡張された歯科用文字を使ったテキスト。webやパワーポイント用にはピクチャ形式など様々な表現形式で歯式を作成できます。
今回の復刻版では、電子レセプト用のcsvデータ作成機能、HTML形式での出力も追加しました。
もちろん、MacでもWinでも使えます。
システム要件
ダウンロードした「shishikiM.dmg」をダブルクリックすると、「shishikiM」ボリュームが開きます。
「DentTTL9w.ttf」ファイルをダブルクリックしてフォントをインストールします。
ダブルクリックすると「Font Book」が開くので「インストール」ボタンを押してください。
上手くインストールできない場合は、この「DentTTL9w.ttf」ファイルを「(ホーム):ライブラリ:Fonts」フォルダに直接コピーしてください。
「歯式メーカー.app」ファイルを「アプリケーション」フォルダにドラッグしてコピーします。
アプリケーションフォルダの中の「歯式メーカー.app」をダブルクリックすると起動します。
*最初の起動時にはゲートキーパーの警告がでます。確認して続行してください。ゲートキーパーが拒否する場合は、Appleメニュー→システム環境設定→セキュリティとプライバシーの画面で、「ダウンロードしたアプリケーションの実行許可:」を「App Storeと確認済みの開発元からのアプリケーションを許可」に変更してから、再度起動してください。
*10.12 Sierraでは歯式メーカーをアプリケーションフォルダ以外にコピーした場合は、正しく動作しない場合があります。必ずアプリケーションフォルダにコピーして起動してください。一旦起動に成功後は好きなフォルダに移動できます。
*起動に失敗する場合は、ダブルクリックした後「shift」キーを押したままにしてください。設定を初期化して起動できるようになります。
クローズボタンを押すと終了します。
アンインストールはこの「歯式メーカー.app」ファイルをゴミ箱に捨ててください。
ダウンロードした「shishikiM.zip」をダブルクリックして開きます。
「DentTTLw9.ttf」ファイルをダブルクリックしてフォントをインストールします。
このファイルをダブルクリックするとインストーラーが開くので「インストール」を押してください。
「歯式メーカー」フォルダをハードディスクにコピーします。どこでもかまいませんが
「c:¥Program Files(x86)」フォルダが標準的なインストール先です。
*Programフォルダにコピーする場合は、管理者権限が必要です。確認の画面がでますので確認して続けてください。
移動した「歯式メーカー」フォルダを開いて下の方にスクロールすると「歯式メーカー.exe」ファイルがあります。
これがプログラム本体です。デスクトップにショートカットを作成すると便利です。
ショートカットをダブルクリックすると起動します。
*最初の起動時にSmartScreen等によって起動時の確認が行われます。「詳細情報」をクリックし「実行」ボタンを押すなどして続行してください。
*起動に失敗する場合は、ダブルクリックした後「shift」キーを押したままにしてください。設定を初期化して起動できるようになります。
クローズボタンで終了します。
アンインストールは「歯式メーカー」フォルダをゴミ箱に捨ててください。
左上の歯式表示が歯式コントロールです。これで歯式を入力します。
歯番をクリックするとその歯が入力されます。
もう一度クリックすると消えます。
歯番をドラッグするとその範囲が入力されます。
選択済みの歯番からドラッグするとその範囲が消えます。
左下の部分で歯種を変更します。
は永久歯です。
は乳歯
で隙を入力します。
選択した歯の近心の隙を入力します。
この部分をクリックすると支台歯入力モードになります。は支台歯です。
は便宜抜髄支台歯入力モードです。
この部分で欠損状態を設定します。
で欠損モードです。
クリックすると歯番がグレーになって欠損状態になります。同じところをもう一度クリックすると戻ります。ドラッグでも設定できます。
は分割モードです。歯番をクリックすると分割状態になります。分割にした後、欠損モードにして片方をクリックするとヘミセクションになります。
上顎の場合は、クリックごとに分割→頬側根→通常と変化します。
ここで設定した欠損状態はアプリケーションを終了しても保存されます。
この部分はフィルタです。は残存歯だけ入力します。選択済みの状態でここをクリックすると残存歯だけ表示されます。このモードにしたままでクリックすると残存歯だけ選択できます。
は欠損部分でフィルタをかけます。
はBrモードになります。残存歯には○をつけて支台歯に、欠損部は通常の歯に自動的に変換あるいは変換されて入力されます。
はP病名フィルタです。この状態でこのモードにすると
このように分割状態をリセットし、残存歯だけが選ばれるようになります。
「部」で何々部を表現します。
「コピー」ボタンを押すと歯式がクリップボードにコピーされます。ワードやエディタなどの目的のアプリケーションに切り替えてそれをペーストしてください。
「C」ボタンを押すと入力された歯式をクリアします。
「CA」ボタンを押すと入力された歯式と欠損状態をクリアします。
「▼」をクリックするとMacの場合、ウインドウを小さく折り畳みます。Winでは変化しません。
「形式」ポップアップメニューでコピーする歯式の形式を選択します。
「DentTTL9」フォント用のプレーンテキストデータです。フォント情報は含まれていないのでペーストした先のアプリケーションで「DentTTL9」フォントを指定してしてください。文字コード体系はASCIIの範囲です。
グラフィックソフトやパワーポイントなどに画像データとしてペーストします。
「DentTTL9」フォントを歯式メーカー内で展開して画像データにしています。
「フォントサイズ」で大きさを指定します。
「画像形式」でファイル形式を指定します。jpeg,png,GIF形式から選びます。
「保存」ボタンでファイルとしてディスクに保存できます。
「カラー」で色を指定します。カラーの形式はCSSに準拠します。
「背景黒」をチェックするとプレビューの背景が黒くなり薄い色の確認ができます。
ピクチャタイプの形式(ピクチャ、ピクチャ2行、高品位ピクチャ等)の場合、「HTML」チェックボックスが表示されます。
この「HTML」のチェックをして「コピー」ボタンを押すと、ピクチャをBase64形式でエンコードした埋込型の画像データ形式のHTML文をコピーします。
これを使うと、このようにWebページやブログの記事に歯式を簡単に埋め込めます。
このHTML文には画像データそのものが含まれていますので、別に画像データをアップロードしリンクする必要はありません。このためブログなどの文中にも気軽にペーストしてお使いいただくことができます。
ブログの記事を作成する画面では「HTML」や「テキスト」といったHTML文を直接編集できるモードに切り替えてから歯式をペーストしてください。
歯式はimgタグで表現されます。このimgタグの前後に文章を入れることができます。上下の中央に歯式が表示されるようにstyle属性を追加してあります。alt属性には半角テキスト形式の歯式を設定しています。
ver3.0で画像モードにsvgが追加されました。svg形式の場合で、HTMLを指定した場合は、Base64形式ではなくsvg形式の画像XMLがそのままコピーされます。HTML5であれば<svg>タグのまま埋め込むことでスケーラブルで美しい歯式を表現できます。特にAppleのRetinaディスプレイでは滲みのない綺麗な歯式が表示されます。
*ピクチャ、ピクチャ2行形式の場合、svgの中にフォント情報が含まれないので、webページを表示するコンピュータに歯式フォントが無い場合は正しく表示されません。
ピクチャ形式と同じですが、上下を結合したフルマウスの形式になっています。
キャラクターコードはユニコードですが、シフトJIS(第2水準)以内の文字しか使っていませんのでコードを変換してもシフトJISのテキスト中で正しく表示できます。ユニコードが利用できない古いテキストエディタ等でお使いください。
DHISの活動により追加された歯科用記号を使って表現した歯式です。第3水準のJISコード(JIS X 0213:2000)又はユニコード(UTF-8、UTF-16)に対応したアプリケーションで利用できます。
キャラクターコードはユニコードです。AA(アスキーアート)と同じですので、等幅系のフォントを指定しないと正しく表現できません。
指定されたフォントを使って内部的にSVG画像を生成しそれを指定されたフォーマットに変換してコピーします。美しく見えるバランスにこだわってデザインしましたので、パワーポイントのようなプレゼンテーション用に特に適した形式になっています。
「フォント」でフォントを指定します。
「位置」で文字の上下位置を微調整します。フォントの種類により微妙に中心が上下にずれます。気になる場合はこれで調整します。
他の項目はピクチャ形式と同じです。
歯科用XML Schema (DinfoEx)で表現された歯式です。詳細は以下のドキュメントをご覧ください。
「歯科用XML Schema (DinfoEx)による歯科診療録の記載」
「Ontological meta information model -Overview ver0.90」
「Ontological meta information model -Primer」
「Ontological meta information model -XML Schema document type definition」
「Ontological meta information model -XML instance creation guide」
同じく歯科用XML Schema (DinfoEx)で表現された歯式です。より新しいバージョンv0.91で英語表記のXML文書となります。
傷病名部位レコード(HSレコード)の歯式フィールドに埋め込まれる歯式データです。
「欠損」をチェックすると欠損病名(MT)の時のコードになります。
「部」を選んだ場合もコードが異なりますのでご注意ください。
コードの内容の詳細は以下のドキュメントの第5部傷病名部位レコードの記録方法(p19)をご覧ください。
Webページやブログの記事中に簡単にオリジナルの絵文字やスタンプを埋め込むことができます。
こんなふうに文中に画像を挿入できます。
使い方
次のいずれかの方法で画像を読込みます。
・埋め込む画像ファイルをプレビュー部分にドラッグ&ドロップ。
・プレビュー部分を右クリックしてコンテキストメニューを表示
「読み込み...」を選びファイルを選択
・グラフィックソフトで画像を選択してコピー
プレビューのコンテキストメニューから「ペースト」
画像のサイズを変更するには
「変更」のチェックをつけて、「%」か「ピクセル」を選択
「サイズ」欄に数値を入力
ピクセルの場合は、指定した数値の横幅になるようにアスペクト比を保持したままスケーリングされます。
「画像形式」も指定します。
「ALT」はimgタグのALT属性です。空欄だと省略されます。
「中央」のチェックをつけると上下中央に位置するようにstyle属性が追加されます。
「コピー」でクリップボードにコピーされるので、記事等にペーストします。
この時「HTML」をチェックしてあると画像をbase64でエンコードして文字データとして埋込ますので、記事中に直接ペーストできます。
チェックしていない場合は、画像としてコピーされます。
「保存」ボタンを押すと、画像ファイルとしてディスクに保存できます。
プレビュー部分のコンテキストメニューから「別名で保存...」を選んでも保存できます。この場合、標準ファイル選択ダイアログの下の部分の「フォーマット」を指定することでより多彩な形式にコンバートすることができます。