復活! 歯式メーカー
あの歯式入力アプリが戻ってきました。

 

 歯式メーカーは歯式入力のためのフリーウェアです。ワードやエディタに歯式を入力するのはなかなか難しいもの。歯式メーカーなら簡単に歯式を入力できます。

 リッチテキスト用のテキスト形式。シンプルテキスト用にはユニコードで拡張された歯科用文字を使ったテキスト。webやパワーポイント用にはピクチャ形式など様々な表現形式で歯式を作成できます。

 今回の復刻版では、電子レセプト用のcsvデータ作成機能、HTML形式での出力も追加しました。

 もちろん、MacでもWinでも使えます。

歯式メーカーの画像

「歯式メーカー」ダウンロード
現在のバージョンはv3.1(Windows版はv3.0)


歯式メーカー v3.1 2020.7.26アップデート

Macintosh版
■歯式メーカー(shishikiM31.dmg 218MB) ダウンロード

システム要件

Macintosh
MacOS X 10.13以上

歯式メーカー v3.0 2017.1.21アップデート

Macintosh版
■歯式メーカー(shishikiM.dmg) ダウンロード
Windows版
■歯式メーカー(shishikiM.zip) ダウンロード

システム要件

Macintosh
MacOS X 10.9以上(10.15以降では動作しません。)
Windows
win7以上 

インストール
Macintosh


ダウンロードした「shishikiM.dmg」をダブルクリックすると、「shishikiM」ボリュームが開きます。

shishikiM.dmgのマウント画面


「DentTTL9w.ttf」ファイルをダブルクリックしてフォントをインストールします。
ダブルクリックすると「Font Book」が開くので「インストール」ボタンを押してください。

上手くインストールできない場合は、この「DentTTL9w.ttf」ファイルを「(ホーム):ライブラリ:Fonts」フォルダに直接コピーしてください。

フォントのインストール


「歯式メーカー.app」ファイルを「アプリケーション」フォルダにドラッグしてコピーします。

ドラッグしてインストール


アプリケーションフォルダの中の「歯式メーカー.app」をダブルクリックすると起動します。


歯式メーカーのアイコン


*最初の起動時にはゲートキーパーの警告がでます。確認して続行してください。ゲートキーパーが拒否する場合は、Appleメニュー→システム環境設定→セキュリティとプライバシーの画面で、「ダウンロードしたアプリケーションの実行許可:」を「App Storeと確認済みの開発元からのアプリケーションを許可」に変更してから、再度起動してください。

*10.12 Sierraでは歯式メーカーをアプリケーションフォルダ以外にコピーした場合は、正しく動作しない場合があります。必ずアプリケーションフォルダにコピーして起動してください。一旦起動に成功後は好きなフォルダに移動できます。

*起動に失敗する場合は、ダブルクリックした後「shift」キーを押したままにしてください。設定を初期化して起動できるようになります。



クローズボタンを押すと終了します。

アンインストールはこの「歯式メーカー.app」ファイルをゴミ箱に捨ててください。

インストール
Windows


ダウンロードした「shishikiM.zip」をダブルクリックして開きます。

ダウンロードしたファイルを解凍するの画像


「DentTTLw9.ttf」ファイルをダブルクリックしてフォントをインストールします。
このファイルをダブルクリックするとインストーラーが開くので「インストール」を押してください。

フォントをインストールの画像


「歯式メーカー」フォルダをハードディスクにコピーします。どこでもかまいませんが
「c:¥Program Files(x86)」フォルダが標準的なインストール先です。

本体をインストールの画像

*Programフォルダにコピーする場合は、管理者権限が必要です。確認の画面がでますので確認して続けてください。


移動した「歯式メーカー」フォルダを開いて下の方にスクロールすると「歯式メーカー.exe」ファイルがあります。
これがプログラム本体です。デスクトップにショートカットを作成すると便利です。

ショートカットの作成の画像



ショートカットをダブルクリックすると起動します。


*最初の起動時にSmartScreen等によって起動時の確認が行われます。「詳細情報」をクリックし「実行」ボタンを押すなどして続行してください。

*起動に失敗する場合は、ダブルクリックした後「shift」キーを押したままにしてください。設定を初期化して起動できるようになります。


クローズボタンで終了します。

アンインストールは「歯式メーカー」フォルダをゴミ箱に捨ててください。

使い方
歯式コントロール

左上の歯式表示が歯式コントロールです。これで歯式を入力します。


歯式コントロールの画像
クリックした時の画像

歯番をクリックするとその歯が入力されます。
もう一度クリックすると消えます。

ドラッグした時の画像

歯番をドラッグするとその範囲が入力されます。
選択済みの歯番からドラッグするとその範囲が消えます。

歯種(永久歯)の画像

左下の部分で歯種を変更します。
は永久歯です。

乳歯入力の画像

は乳歯

隙の入力の画像

で隙を入力します。
選択した歯の近心の隙を入力します。

支台歯入力の画像

この部分をクリックすると支台歯入力モードになります。は支台歯です。

便宜抜髄の入力の画像

は便宜抜髄支台歯入力モードです。

欠損状態の設定の画像

この部分で欠損状態を設定します。
で欠損モードです。
クリックすると歯番がグレーになって欠損状態になります。同じところをもう一度クリックすると戻ります。ドラッグでも設定できます。

分割モードの画像

は分割モードです。歯番をクリックすると分割状態になります。分割にした後、欠損モードにして片方をクリックするとヘミセクションになります。

上顎の分割歯の画像

上顎の場合は、クリックごとに分割→頬側根→通常と変化します。
ここで設定した欠損状態はアプリケーションを終了しても保存されます。

残存歯のフィルタの画像

この部分はフィルタです。は残存歯だけ入力します。選択済みの状態でここをクリックすると残存歯だけ表示されます。このモードにしたままでクリックすると残存歯だけ選択できます。

欠損のフィルタの画像

は欠損部分でフィルタをかけます。

Brフィルタの画像

はBrモードになります。残存歯には○をつけて支台歯に、欠損部は通常の歯に自動的に変換あるいは変換されて入力されます。

P病名のフィルタの画像

はP病名フィルタです。この状態でこのモードにすると

Pフィルタの画像

このように分割状態をリセットし、残存歯だけが選ばれるようになります。

部入力の画像

「部」で何々部を表現します。

操作パネル


操作パネルの画像


コピー」ボタンを押すと歯式がクリップボードにコピーされます。ワードやエディタなどの目的のアプリケーションに切り替えてそれをペーストしてください。

C」ボタンを押すと入力された歯式をクリアします。

CA」ボタンを押すと入力された歯式と欠損状態をクリアします。

」をクリックするとMacの場合、ウインドウを小さく折り畳みます。Winでは変化しません。

形式」ポップアップメニューでコピーする歯式の形式を選択します。

形式:テキスト


テキスト形式の画像

リッチテキスト用の歯式形式です。

「DentTTL9」フォント用のプレーンテキストデータです。フォント情報は含まれていないのでペーストした先のアプリケーションで「DentTTL9」フォントを指定してしてください。文字コード体系はASCIIの範囲です。

テキスト形式の画像

形式:ピクチャ


ピクチャ形式の画像

ピクチャ(画像)形式の歯式です。

グラフィックソフトやパワーポイントなどに画像データとしてペーストします。

「DentTTL9」フォントを歯式メーカー内で展開して画像データにしています。
「フォントサイズ」で大きさを指定します。
「画像形式」でファイル形式を指定します。jpeg,png,GIF形式から選びます。
「保存」ボタンでファイルとしてディスクに保存できます。
「カラー」で色を指定します。カラーの形式はCSSに準拠します。
「背景黒」をチェックするとプレビューの背景が黒くなり薄い色の確認ができます。

画像アプリの画像

HTML


HTMLチェックの画像

ピクチャタイプの形式(ピクチャ、ピクチャ2行、高品位ピクチャ等)の場合、「HTML」チェックボックスが表示されます。

この「HTML」のチェックをして「コピー」ボタンを押すと、ピクチャをBase64形式でエンコードした埋込型の画像データ形式のHTML文をコピーします。

これを使うと、上21|1,左下(5)6(6)このようにWebページやブログの記事に歯式を簡単に埋め込めます。

このHTML文には画像データそのものが含まれていますので、別に画像データをアップロードしリンクする必要はありません。このためブログなどの文中にも気軽にペーストしてお使いいただくことができます。

ブログの編集の画像
表示されたブログの画像

ブログの記事を作成する画面では「HTML」や「テキスト」といったHTML文を直接編集できるモードに切り替えてから歯式をペーストしてください。

歯式はimgタグで表現されます。このimgタグの前後に文章を入れることができます。上下の中央に歯式が表示されるようにstyle属性を追加してあります。alt属性には半角テキスト形式の歯式を設定しています。


ver3.0で画像モードにsvgが追加されました。svg形式の場合で、HTMLを指定した場合は、Base64形式ではなくsvg形式の画像XMLがそのままコピーされます。HTML5であれば<svg>タグのまま埋め込むことでスケーラブルで美しい歯式を表現できます。特にAppleのRetinaディスプレイでは滲みのない綺麗な歯式が表示されます。

4D SVG Component version 15.0 ©2008-2017 4D SAS. 4D SVG is the quintessential vector drawing tool for 4D developers.


*ピクチャ、ピクチャ2行形式の場合、svgの中にフォント情報が含まれないので、webページを表示するコンピュータに歯式フォントが無い場合は正しく表示されません。

形式:ピクチャ2行


ピクチャ2行形式の画像

ピクチャ形式と同じですが、上下を結合したフルマウスの形式になっています。

形式:テキスト半角1行


テキスト半角1行の画像

歯式自体を半角数字で表現した形式です。

キャラクターコードはユニコードですが、シフトJIS(第2水準)以内の文字しか使っていませんのでコードを変換してもシフトJISのテキスト中で正しく表示できます。ユニコードが利用できない古いテキストエディタ等でお使いください。

形式:テキスト一般1行


テキスト一般1行の画像

ユニコードによる歯式表現です。

DHISの活動により追加された歯科用記号を使って表現した歯式です。第3水準のJISコード(JIS X 0213:2000)又はユニコード(UTF-8、UTF-16)に対応したアプリケーションで利用できます。

形式:テキスト一般3行


テキスト一般1行の画像

罫線記号を使って3行で表現した歯式です。

キャラクターコードはユニコードです。AA(アスキーアート)と同じですので、等幅系のフォントを指定しないと正しく表現できません。

形式:高品位ピクチャ


高品位ピクチャの画像

美しく見えるように調整されたピクチャ(画像)形式の歯式です。

指定されたフォントを使って内部的にSVG画像を生成しそれを指定されたフォーマットに変換してコピーします。美しく見えるバランスにこだわってデザインしましたので、パワーポイントのようなプレゼンテーション用に特に適した形式になっています。


「フォント」でフォントを指定します。
「位置」で文字の上下位置を微調整します。フォントの種類により微妙に中心が上下にずれます。気になる場合はこれで調整します。
他の項目はピクチャ形式と同じです。

形式:XML


XMLで表現された歯式です。

歯科用XML Schema (DinfoEx)で表現された歯式です。詳細は以下のドキュメントをご覧ください。
歯科用XML Schema (DinfoEx)による歯科診療録の記載
Ontological meta information model -Overview ver0.90
Ontological meta information model -Primer
Ontological meta information model -XML Schema document type definition
Ontological meta information model -XML instance creation guide

XMLの画像

形式:XML ver091


同じく歯科用XML Schema (DinfoEx)で表現された歯式です。より新しいバージョンv0.91で英語表記のXML文書となります。

XML ver091の画像

形式:電子レセプト

電子レセプトの画像

電子レセプト用の歯式表現のCSVデータ形式です。

傷病名部位レコード(HSレコード)の歯式フィールドに埋め込まれる歯式データです。
「欠損」をチェックすると欠損病名(MT)の時のコードになります。
「部」を選んだ場合もコードが異なりますのでご注意ください。

コードの内容の詳細は以下のドキュメントの第5部傷病名部位レコードの記録方法(p19)をご覧ください。

電子レセプトの作成手引き ー歯科ー 平成24年7月

電子レセプトの画像 電子レセプトプレビューの画像

形式:Base64

Base64の画像

おまけのユーティリティーソフトです。

Webページやブログの記事中に簡単にオリジナルの絵文字やスタンプを埋め込むことができます。
こんなふうにアイコン文中に画像を挿入できます。


使い方

次のいずれかの方法で画像を読込みます。
・埋め込む画像ファイルをプレビュー部分にドラッグ&ドロップ。
・プレビュー部分を右クリックしてコンテキストメニューを表示
 「読み込み...」を選びファイルを選択
・グラフィックソフトで画像を選択してコピー
 プレビューのコンテキストメニューから「ペースト」

画像のサイズを変更するには
変更」のチェックをつけて、「%」か「ピクセル」を選択
サイズ」欄に数値を入力
ピクセルの場合は、指定した数値の横幅になるようにアスペクト比を保持したままスケーリングされます。

画像形式」も指定します。

ALT」はimgタグのALT属性です。空欄だと省略されます。

中央」のチェックをつけると上下中央に位置するようにstyle属性が追加されます。

コピー」でクリップボードにコピーされるので、記事等にペーストします。
この時「HTML」をチェックしてあると画像をbase64でエンコードして文字データとして埋込ますので、記事中に直接ペーストできます。
チェックしていない場合は、画像としてコピーされます。

保存」ボタンを押すと、画像ファイルとしてディスクに保存できます。

プレビュー部分のコンテキストメニューから「別名で保存...」を選んでも保存できます。この場合、標準ファイル選択ダイアログの下の部分の「フォーマット」を指定することでより多彩な形式にコンバートすることができます。